マルチタスクとは、あるタスクを途中で止めて別のタスク(作業)を開始するために切り替えること。結果として、複数のタスクを掛け持ちし、並行作業する状態を指す。マルチタスクで作業すると、別のタスクを行っている間、他のタスクは進捗しない。個々のタスクでみると開始から完了するまでのリードタイムが、それぞれのタスクを集中して行うよりも長くなる。
タスクの切り替え自体が悪いわけではないが、切り替えがプロジェクトの早期完了に役立たない場合をTOCでは「悪いマルチタスク (Bad Multi-tasking)」と呼んでいる。
マルチタスクでは、あるタスクをいったん中断して、別のタスクに作業を切り替える際の準備時間、段取り時間、頭の切り替えなどスイッチング時間を要する。これらに留意しないで進めると悪いマルチタスクに陥りやすい。