CCPMとは、「Critical Chain Project Management(クリティカルチェーンプロジェクト管理)」の略称。タスク数やプロジェクト数を絞る(一時的に凍結させる)ことにより、実行タスクにリソースを集中させ、タスクを最短で完了させる。

CCPMは、(プロジェクトの特徴である)不確実性から納期を守るために、戦略的な箇所に明示的にバッファを作り、そのバッファの消費具合からプロジェクトの進捗を管理するほか、PMOや経営層がプロジェクトを支援すべきタイミングを見定めるプロジェクトマネジメントを含んだ、複数の解決策(インジェクション)から構成されるプロジェクト管理ソリューションである。

プロジェクトでCCPMを活用すると、準備不足の状態でタスクに着手したことから途中で進めなくなったり、手戻りが生じたりする状況を改善する効果が見込める。

歴史的には、プロジェクトの最長経路を考慮するクリティカルパスをベースに、リソース競合を考慮してプロジェクトの最長経路(=クリティカルチェーン)を計算し、このクリティカルチェーンに所定の係数を乗じてプロジェクトバッファを設ける。プロジェクトバッファの消費状況に応じて、プロジェクト優先度、タスク優先度などを同じ尺度で比較できるといった特徴を有する。

1990年代にCCPMが提唱された当初は、シングルプロジェクト環境(1つのプロジェクト)向けのソリューションだったが、2000年代以降は、複数のプロジェクトが並走し共有するリソースを介してお互いのプロジェクトの進捗に影響を与える、マルチプロジェクト環境向けにソリューションが拡張されてきた。

プロジェクトバッファ


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